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PLAYSTATION(R)3専用ソフトウェア「FolksSoul -失われた伝承-」の開発者が、本作の魅力やこだわりの点についてこっそりと語るブログです。

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ダークファンタジーとは


昨日に続き、アートディレクション担当です。
プロモ映像などで目にした方もいらっしゃると思いますが、
本作はその世界観を「ダークファンタジー」と位置づけています。
最初の企画立ち上げの時からこの「ダークファンタジー」という言葉を
使っていたのですが、なかなかチームでコンセンサスが取れず
苦労をした記憶があるので、この場を借りてちょっと説明をさせてください。


《ダークファンタジーとは》
とまぁ偉そうに私が説明をするよりも
ネットで検索していただければすぐわかるのですけど。
最初私も一応定義を調べたのですが、
どうも思っていたのと違う事が書いてあるのです。
ウィキペディアの冒頭には

『ハイファンタジー作品で、重苦しい雰囲気や悲劇的展開、
残酷な描写や不条理な世界観などに重きを置いているもの』


となっていて、代表作品が「ベルセルク」となっています。
「あれ?ベルセルクってそうなの?」というか「ハイ・ファンタジー」ってなんだ?
…不勉強だったみたいです。改めて検索の旅に出ました。


《二つのファンタジー》
どうやらファンタジーという総括的なジャンルの中でも「指輪物語」だとか
「ナルニア国」といったような異世界を舞台にしたファンタジーを
「ハイ・ファンタジー」。そうでないものを「ロー・ファンタジー」と
(便宜上)呼ぶらしいのですね。

さらにアニメやマンガの「ハイ・ファンタジー」は「ライト・ファンタジー」と
呼ばれるとか、この辺になるともう何がなんだか、ですが。
というわけで日本のアニメ、ゲームで言うところの「ファンタジー」は
大方「ハイ・ファンタジー」にカテゴライズされるらしいのですね。これは知らなかった。

で、前述の「ベルセルク」はダークなタッチで描かれた
「(ハイ)ファンタジー」だから「ダーク・ファンタジー」なんだそうです。


《folkssoul(フォークスソウル)は?》
実は私(ビジュアル担当)が世界観イメージの提案をしたときに
頭にあったのは全然そういう物ではありませんでした。
「スティーブン・キング」「レイ・ブラッドベリ」といった海外文学なのです。
「エドガー・アラン・ポー」等を含めてもいいのかもしれません。

現実世界を舞台に進む話の合間にホラーや超自然が見え隠れする、
そんな世界観を説明したくてダークファンタジーと言う言葉をつかったんですが、
これは前出のジャンル分けに従えば「ロー・ファンタジーのダーク版」
というのでしょうか、ああややこしい。

とにかく本作「folkssoul(フォークスソウル)」で目指した「ダークファンタジー」路線、
と言うのは怪奇よりの海外小説だとか、その映画化作品のような物を指しています。

ちなみに海外のウィキペディアによれば、
後者のイメージ(ホラー小説より)のほうがやや一般的らしく、
主な作家として「H.P.ラヴクラフト」等があげられていました。
一方で前者の「ハイファンタジーのダーク版」として
「マイケル・ムアコック」の名前があったので、
そうすると海外にいっても「ベルセルク」=ダークファンタジーで
通用するようではありますけれど。

とまぁゲームをプレイする上ではどうという事もない事柄ですが、
ブログという機会をいただいたので、一寸説明をさせて頂きました。

そんなこんなで出来上がってみた「folkssoul(フォークスソウル)」、
このお話が「ジャンル的にどうなのよ?」といわれると、
これがどっちなんだかよくわからない話になっていますが、
またその辺りの議論は目の肥えたユーザの皆さんにお任せします。

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フォークスソウルのビジュアルコンセプトについて


閲覧有難う御座います。
今回は世界観のコンセプトについて
アートディレクション担当から説明させていただきます。

「あの世とこの世は地続きである」
そんな言葉を流行らせた丹波哲郎さんも、
鬼籍に入って早1年近く立とうとしていますが
もっと大昔から人々はこのような事を信じていたのだそうです。

今回製作にあたり
世界の「異界訪問譚」を読んでみたりしたのですが、
今よりも「死」が身近だったであろう昔の人たちの
思い描いていた「異界」というのは、
案外今の日本人が想像するような陰鬱で恐ろしい場所ではなく
「楽園」のイメージが多いのです。

たしかに人間、いつか必ず死ぬのだという事を考えると、
いくらかポジティブな気がします。
そんなわけで本作の舞台である「異界」も、
眼にも鮮やかな「こんなところに実際に行ってみたい」
と思える様なものにしよう、と心がけました。

さて、本作のプラットフォームは最新、高性能のPS3。
ただ綺麗に作る分にはPS3の性能が幾らでもカバーしてくれちゃうのです。
右を向いても左を向いても、
綺麗じゃないゲームを探す方が大変なのではないでしょうか。

良い時代になったものだと思う反面、作るとなると中々に大変なものです。
そのプレッシャーの中でオリジナルな表現をするのは
中々の苦労のし甲斐というものがありました。

そんな中美術監修というような立場で特に苦労したのが、
「リアル」であるという事と「キレイ」であることのせめぎ合いの部分です。
これは実際のスタッフの中でも
色々と意見をぶつけあって表現を固めていきました。

表現を優先するために画面上で「ウソ」をつく事も多かったりするのです。
結果いろいろな試行錯誤の甲斐もあって、
PS3ならでは,且つfolkssoul(フォークスソウル)ならではのビジュアル表現。
なかなか満足できるものが出来たのではないか、
とスタッフ一堂自負しております。

世界中に残る異界訪問譚では、
あまりの楽しさに主人公はそこで100年もの時間を過ごしていた、
などというオチがつきますが、購入していただいたユーザーの皆様が
時間を忘れてfolkssoul(フォークスソウル)のプレイに
没頭していただけたら幸いで御座います。

エレンinお花畑

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